事例1:アルミの質感を生かした表面処理方法

 工芸品の展示に使用するアルミ製の展示台の製作に関する問い合わせをいただきました。樹脂成型品での製作も視野に入れておられましたが、質感・重量感からアルミ製をご希望とのこと。アルミの削り出しで製作するとかなりのコストになるので、アルミ押出形材をお勧めし、それが採用されました。

 表面の仕上げに関しては、表面を均一にしたいので仕上げは塗装をご希望でした。アルミ押出材は製作上、一定方向に押出痕が発生してしまうことをお客様はご存じで、それを避けるための塗装です。しかし、塗装にするとお客様が本来希望していたアルミの質感が失われてしまいます。そこは妥協するしかないと判断されていました。

 そこで弊社からアルミ押出材の表面処理をマット処理にすることを提案しました。マット処理とはアルマイトの前処理として化学的に表面を粗し梨地にするものです。これにより押出痕をぼかしつつ、アルミの質感を残すことができます。また、塗装や物理的に表面を粗すサンドブラストよりもコストが抑えられます。

 低コストでアルミの質感も残す提案に、大変喜んでいただけました。

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